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2014-12-03 スリランカの下水処理場を見学

[ボランティア] スリランカの下水処理場を見学

ボランティア活動の一環で、今回はRATMALANA下水処理場を見学した。施設の規模は2,300世帯と37工場排水を処理している。総処理水量は日量17,000m3である。

設備はスイスの資金援助の下、建設されており、スイスの企業PURACが建設、PLC、SCADA等の電気制御関係もスイスの企業ABBが使われていた。

施設に入ると、丁度スイスからエンジニアが来ていたので話しを聞くことが出来た。

4つのポンプステーションから送られて来る下水は、スクリンにて夾雑物の除去後、曝気槽に入り、沈殿槽を経て放流される。

曝気槽の入口部はDenitrificationと言って、脱窒槽になっている。

RATMALANA下水処理場のフロー

窒素除去をしてインド洋へ放流

やや専門知識になるが、下水に含まれるアンモニアなどに含まれる窒素成分は普通の曝気処理では除去されず、そのまま放流すると海の汚染により大きな被害に繋がる。

(昔日本で経験した赤潮の大量発生による漁業への被害が起こる)

したがって、脱窒素=脱窒を行うプロセスがある。

ついでに説明すると、アンモニア態窒素(NH4-N)は、曝気槽で空気を吹き込むことで微生物を活性化し、有機物を分解除去するが、更に分解を進めると有機物がなくなった後、窒素が生物反応により硝酸、亜硝酸になる。(硝化処理と言う)この消化された処理水を前段の脱窒槽へ戻し、硝酸、亜硝酸の酸素をバクテリアに酸素代わりに消費させ、窒素ガスに還元しようとするプロセスである。(結局、N02、NO3が微生物の呼吸作用により酸素が取られ、無害のN2ガスになる)

手前が脱窒槽、その向こうが硝化槽となる

運転状況を確認してみると

分析室にて月報を見せてもらい、運転状況を確認したところ、BOD5は原水138→放流水4mg/l、COD280→34.4mg/l、トータル窒素43.9→14.4mg/l、アンモニア態窒素17.2→<2mg/l、硝酸態窒素処理水5.31mg/l、トータルリン7.45→0.53mg/lの結果で、良好な処理水を得ていると考えられる。ただDOが異常に高い値で運転されているのが気になったので、どうしてかと聞いたが、明確な答えは返ってこなかった。

処理場の説明をして下さった電気技術者のダヤラルさん(中央)と、活動先の私のコーディネーターのロシャンさん(左)と私(右)

2014-12-05 フィリピン英語をスリランカで使って見ると

[ボランティア]英会話 フィリピン英語はスリランカで通じるか?

私の英会話レッスンは、フィリピンのオンライン英会話学校が出来たころの2004年10月頃から始め、約10年になる。まだスカイプはなく、インターネット会議室を利用した草分け的存在のオンライン英会話スクールだった。

ほぼ毎日受け、10年で約2000時間程度になるかと思う。全てフィリピン人講師の英語なので、フィリピン訛りとか、この国の英語は世界で通用するんだろうか、と気になることもあったが、これまで、仕事や、旅行での会話には、そこそこ使えた気がする。特に英語圏の人や、欧州人など英語を良く使う国の人は、受容範囲が広く理解しようとしてくれるので、日本人の英語でも通じることが多かった気がする。

一方で、スリランカはどうか。スリランカはイギリスの統治下であったこともあり、英語による教育が普通であり、小学校からなされている。そのため、多くの人は英語が理解出来るレベルにある。また、私立学校などは全て英語での授業を行うので、英語は普通にしゃべれるようになっている。その英語力で海外の大学に留学したり、海外で職を探したりする人も多い。

スリランカでフィリピン人に習った私の英語が通じるかと言う疑問に対し、下記の結論を得た。

スリランカ人の英語にはスリランカ訛りがあるので、発音がほとんど聞き取れない場合も多い。しかしながら、海外留学したことのある人や、仕事で海外に行ったことがある人は、訛りが緩和され、聞き取り易くなっていることに気が付く。

スリランカ人の英語を日本人が聞いての話しなので、絶対的なものではないが、この傾向はある。

したがって、この学校でも比較的若い人(海外経験がない)の英語は分かり難く、数年の海外経験のある人の英語は聞き取り易い傾向があるのを実感している。

フィリピンの英語はその意味で、比較的国際標準だと言える。ネイティブの発音とは違うし、ネイティブ並みの会話能力を求めるのは無理だが、世界で通用する共通コミュニケーションの言語として英会話能力を身に付ける目的であれば有効だと思われる。